文字文化財研究所The Cultural Documents Research Institute
研究テーマ
日本の国内外における日本文化研究に関わる文物、無形文化財を対象とする共同研究の推進と保全を目的とし、文字?言語?文学?歴史?地理?社会?思想?法制度等の領域にわたる資料および史料を収集蓄積、発信する。
研究概要
本学および地域の文化財を研究員各自の専門性を活かして多側面から研究を展開、その成果を『文字文化財研究所紀要』の発行、講演会?シンポジウム?企画展示の実施によって広く発信、地域社会をはじめ学内外の相互連携による研究力の強化、成果還元をおこなっている。
研究報告
『愛知県立大学文字文化財研究所年報』1~7号(2008.3~2014.3)
『愛知県立大学文字文化財研究所紀要』1~7号(2015.3~2021.3)
「『平家正節』盲人伝承八句―ライブ映像と検索」(2010)
『いくさの歴史と文字文化』(遠山一郎/丸山裕美子編)(2010 三弥井書店)
『いくさの物語と諧謔の文学史』(中根千絵編)(2010 三弥井書店)
2008年 3月 |
文字文化財研究所設立記念講演会 尾崎正忠(荻野検校顕彰会代表)「荻野検校と平曲譜本―尾張藩の文化―」 |
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9月 | 愛知県立大学図書館善本展示「和本の世界」(2008/9~10愛知県図書館連携事業)野崎典子「古書は宝だ」(連携公開講演会) |
11月 | 今井検校勉(国風音楽会会長)「平曲演奏会」(県大ファンファーレ) |
2009年 2月 |
宮崎真素美「1920~30年代の愛知の詩人たち―モダニズム詩を中心に」(愛知県図書館同題企画展示(2008/11~2009/2)連携公開講演会) |
4月 | 愛知県立大学図書館展示「源氏物語―受け継がれる意匠」 |
9月 | 島津忠夫(大阪大学名誉教授?元愛知県立大学教授)「日本文学―作品の成立と諸伝本」(「あいち国文の会」第100回記念連携公開講演会) |
10月 | 山口俊雄「ひとこと余計な太宰治」(愛知県立大学図書館展示「ダザイズム―100年目の太宰治」(2009/9~10)連携公開講演会) 愛知県立大学図書館展示「名古屋言葉絵葉書」 |
11月 | 犬飼隆「ことばと譜と声」(荻野検校顕彰会第15回「平曲鑑賞会」連携公開講演会) 【日本文化の多元性をさぐる】(日本文化学部新設記念?2009年度公開講座連携企画) 「古代韓?日 [日?韓] の文化交流―相通じる古代東アジア世界」(尹善泰 東国大学校歴史教育科助教授) 「日韓における歴史大河ドラマとナショナリズム」(朴順愛 湖南大学校日本語学科教授) 「陶磁学の提唱―沈船引揚げ資料からみた東アジアの交流」 (森達也 愛知県陶磁資料館主任学芸員) 「ポルトガル語日本語の比較研究からみた日本文化」 (ジュンコ?オタ サンパウロ大学哲学文学人間科学部教授) 「美術史からの日本文化」 (マダレナ?ハシモト?コルダロ サンパウロ大学哲学文学人間科学部教授) |
2010年 3月 |
愛知県立大学図書館展示「古典籍の世界―原本、デジタル、そしてWebへ」 |
6月 | 【映像と音で探る東西の地獄絵の旅 神曲と六道絵】 ~謡い「野守」~(箕浦遵 浄願寺住職) 「日本の中世における地獄絵」(鷹巣純 愛知教育大学教授) 「ダンテの神曲における地獄?煉獄」(水野留規 愛知県立芸術大学教授) シンポジウム「東西の地獄を比較する試みについて」 |
11月 | 【公開講座家康の遺産】 「『続日本紀』の家持、『万葉集』の家持」(遠山一郎) 「徳川家康の蔵書「駿河御譲本」」(桐原千文 名古屋市蓬左文庫長) 「家康の遺産と尾張徳川家の名宝」(四辻秀紀 徳川美術館副館長) 【公開研究集会 日本近代文学と戦争―「十五年戦争」期の文学を通じて】 「十五年戦争期文学における混血表象―石川淳「白描」金史良「光の中に」を中心に」(山口俊雄) 「詩にあらわれた〈神〉たち― 戦時下、そして戦後」(宮崎真素美) 「日中戦争期の文化抗争―帝国のメディアと文化工作のネットワーク」(米谷匡史 東京外国語大学准教授) 「戦争表象における前線と銃後―詩歌を中心に」(坪井秀人 名古屋大学教授) 「プロレタリア文学における十五年戦争と日常性」(ノーマ?フィールド シカゴ大学教授) パネルディスカッション |
12月 | 【公開講座源氏物語の世界】 「『源氏物語』と「いくさ」 薬子の変をめぐって」(久冨木原玲) 「『源氏物語』の女たちの〈いくさ〉―勝ち組?藤壺の宮と負け組?弘徽殿の女御」(鈴木裕子 駒澤大学教授) 「「絵入源氏物語」の出版と普及」(清水婦久子 帝塚山大学教授) 「源氏絵の江戸初期 コード化と浮世絵化」(仲町啓子 実践女子大学教授) |
2011年 11月 |
「平曲シンポジウム 譜本としての『平家正節』―荻野検校の整譜事業が遺したものは何か―」 |
12月 | 【公開国際講演会「日本とイギリスの城と町―戦を経て変わる景観、受け継がれる景観」】 「城下町と征服者:中世イギリスの都市景観とその形成者たち」(キース?リリー クイーンズ大学准教授) 「城郭の比較考古学―日本?アジア?ヨーロッパ」(千田嘉博 奈良大学教授) 「戦国都市から近世都市へ―尾張における城下町の「かたち」とその変化」(山村亜希) コメント「近世都市大阪の近代―軍?官?民による産業化と都市化」(中島茂) |
2012年 7月 |
愛知県陶磁資料館企画展「信長の見た城館?陶磁?世界」協力 公開講座「グローバルとローカルの歴史世界」 |
2013年 1月 |
「文字のチカラ―古代東海の文字世界―」展(愛知県立大学?名古屋市博物館?愛知大学?文化庁主催、名古屋市立大学連携) |
11月 | 「「文字のチカラ」展を楽しむために―名古屋市立大学の実践に学ぶ―」(名古屋市立大学連携) 「書物の成立/書物のチカラ」(吉田一彦 名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授) |
12月 | 「古典文学の多元的地平―翻訳文学と歴史学との結節点をもとめて―」(ブラジル?サンパウロ大学哲学文学人間科学部連携シンポジウム) |
2014年 11月 |
貴重書展示「俳諧の流れ?源流から大河へ?」 |
2015年 11月 |
貴重書展示「愛知県史を彩る俳人たち―芭蕉から卓池?秋挙?塞馬へ―」 |
2016年 11月 |
貴重書展示「愛知県史を彩る俳人たち 2―士郎?卓池?秋挙らと五仲庵―」 |
2017年 9月 |
書誌学講演会「古典籍を見る―愛知県立大学の蔵書から」(堀川貴司 慶應義塾大学教授) |
11月 | 貴調書展示「旅する俳人たち」 |
12月 | 【国際HAIKUプロジェクト】 「詩歌俳句が境界をまたぐとき―翻訳の困難さと可能性―」(ジェフリー?アングルス 西ミシガン大学教授) |
2018年 1月 |
公開シンポジウム「にっぽんのことば~外の視点による日本語史研究~」(齋藤文俊 名古屋大学大学院人文学研究科教授?川口敦子 三重大学人文学部 教授?福沢将樹?久保薗愛) |
7月 | 公開セミナー「文字が紡いだ大航海時代」(マリアナ?アマビレ?ボスカリオル 新リスボン大学研究員) |
8月 | 【国際HAIKUプロジェクト】 「俳句を作ってみよう!」(清水京子 俳句結社「耕」同人?国際俳句交流協会会員) |
10月 | 展示「紙の道の文化史」 |
2019年 7月 |
公開講座「はじめての外国資料」(齋藤文俊 名古屋大学大学院人文学研究科教授?川口敦子 三重大学人文学部 教授?福沢将樹?久保薗愛) |
10月 | 【国際HAIKUプロジェクト】 「世界文学としてのHAIKU」(デビッド?マクマレイ 鹿児島国際大学教授) |
2020年 1月 |
公開講習会「災害から文化財をいかに守るか」(斎藤善之 東北学院大学教授?篠宮雄二 中部大学教授) |
11月 | 【国際HAIKUプロジェクト】 「詩人と俳句―俳句と詩のバイリンガリズム」(九里順子 宮城学院女子大学教授?坪井秀人 国際日本文化研究センター教授?宮崎真素美) |
12月 | 愛知県立大学×愛知県立芸術大学《災害と文化財》シリーズ5周年シンポジウム 「地域の文化財ネットワークを考える―瀬戸?長久手?豊田エリア」(村田眞宏 豊田市美術館館長?阪野智啓 愛知県立芸術大学准教授?北田克巳 愛知県立芸術大学文化財保存修復研究所所長?大塚英二) |